Pavementを聞け
おはようございます、キロネックスです。
パワハラを抜けたら、パワハラでした。雪国かよ?ノーベルパワハラ賞だぞこんなん。
人生、つらいですね。皆さん楽しいですか?もうわかってるけど二度と楽しむなよ?楽しいって言ったらお前の家燃えるよう神田明神にお参りするからな?(チキン)
ということで僕は落ち込まないよう、毎日ヤマノススメのOP,EDを聞いて心を落ち着かせます。
皆さんヤマノススメは見た事ありますか?このアニメは登山を趣味とする女子学生のほのぼのきらら漫画風ライフを描いていると見せかけた現代社会の貧富の縮図を所々に忍ばせ密かに我々へと問題提起するアニメです。
↑
位置推しキャラのここなちゃん
これがぼくのだいすきなここなちゃんです。えっちですよね。ハイエースで3回、痴漢あとの公衆トイレで7回ぐらい陵辱されたような顔をしている女子力高めの女の子です。
ちなみにイチオシの理由はえっちでも陵辱したいでもヤマノススメで抜いたことは実は思い返すと…いやあったわごめん。いやそんなの関係なくて次の画像が全て物語ってます。
そう、この画像の通りめちゃくちゃ貧乏なんですこの子。
悲しいほど貧乏です、この子。同情でもなんでもなく俺自身プロレタリアート最下部貧困者のものなんで、まさに同志として見ているんでイチオシなんですよね。ごちうさのシャロちゃんとかはまだ笑えるんですがこの子は真面目な分悲壮感が漂っています。陵辱したくない…援助したい…ご飯とか奢ってあげたい…サイゼリヤしか無理だけど。あ、あと援助ですよ援交じゃないですからね。あ、でも援交するここなちゃんもそれはそれでいい…
ということで皆さん、ヤマノススメのここなちゃんを応援しましょう。そして親のボンボン成り上がり自意識過剰人の話聞かないゆとり真っ盛りブルジョワジーのひなたをぶちのめすまで頑張りましょう
↑こいつだけは許してはいけない
ということでヤマノススメの話をしたので自分の好きなバンド、Pavementの話をします。え、なんでという方がいると思いますが理由はヤマノススメのed、opとこのバンドばっか聞いてるから。嘘です。最初これだけ書こうとしたけど飽きてきてヤマノススメの方に意識が全て向いてしまっただけです。
来年2019年、どうやら30周年を迎えるようで何かあるかも?みたいな動きがあるみたいです。え?どうでもいい?どうでもいいよね知ってる…
ちなみにどんなバンドかっていうと
Wikipediaから引用すると
ペイヴメント (Pavement) は1990年代に活動したアメリカ合衆国のオルタナティヴ・ロックバンド。そのサウンドはローファイと称され、独特のボーカルとギター、ポップなメロディで人気を獲得し、カルト的なファン層を獲得した。キャリアのほとんどの作品はマタドール・レコードからリリースしている。いくつかの作品はマタドールが提携していたアトランティック・レコードやキャピトル・レコードによって流通が行われた。
て感じです。90年代ということでオルタナティヴの黎明期に結成されたバンドです。
Lo-Fiと呼ばれるジャンルの中の最も代表的バンドです。同じようなジャンルのものでNeutral Milk Hotel、Built To Spill、元Dinosaur.jrのメンバーが結成したSebadohなどが挙げられます。
出鱈目な音質とピッチがあっているか怪しいギター、やる気のなさすぎるボーカル、この世の全てに辟易したような態度や歌詞、なぜかひたすらタンバリン叩いたりハーモニカを吹きまくってたまに奇声をあげるおっさんがいるなどの余りのめちゃくちゃ感からヤケクソになった負け犬などと世間からも揶揄されました。
そんな真面目にやっているバンドにボコボコに殴られそうな、てか実際殴られてそうな彼らですが影響は大きくBlurのギタリストグレアムコクソンとか、まあほかにも多分色々影響与えてます。すごい!すごいってことにしてください。このままだとただ下手なバンドになっちゃいます。あってるけど。
このバンドの凄いというか評価されるところは、そんな常識では考えられないほど破壊的な音作りと下手くそな技術からとんでもなくメロウで良いメロディを作ること、そしてそれはアルバムを経るごとによって洗練されていき最後のアルバムは純粋なロック・ポップアルバムとして高い評価を得ました。
そんな初っ端から最後まで印象的なアルバムを残したPavement、5枚のフルアルバムを出したあとに解散してしまいます。メンバー内の不和や交通面の不便さなど様々な憶測がありようです。
全部の曲を紹介することはダルすぎるんでアルバムごとにオススメのものを紹介していきます。
・Slanted & Enchanted
1stアルバムです。まずジャケットから殴り書きの適当感が見て取れます。ファズだかなんだかよくわからないアホみたいな歪みと所々というかほぼほぼアウトしまくる最高のLoFiギターサウンドが聞けます。
おすすめそんぐ
Summer Babe(Winter Version)
なぜウィンターバージョン?というタイトルからまず突っ込みが入る謎ソングです。初っ端からヤバすぎるギター、馬鹿みたいのやる気のないボーカルが続きます。何故かギターソロが多い。そして大体アウトしてる。ヤバすぎる音ですが最後の最後までやる気なくやんわりダラーと聞き流せるPavementらしい曲です。
In The Mouth A Desert
Pavementの中でも必ずTop3に入るくらい自分が好きな曲です。よく音楽評論で言われる静と動がくっきり分かれている曲です。(そのせいで友人にradioheamのcreepじゃんとか言われたけどそこまでうじ虫じゃねえから😡)
ウウウウウウウー⤴ウウウウウウウー⤴のとことか歪んだギターが入るところとかすこ。ライブのとき、フロントマンのスティーヴンマルクマスがやる気なさそうな歌声でサビの時ギターをかき鳴らすとことかもすこ。なんかフェードアウト下手くそなのと終わったあとの虚無感もすこ。
1stはここらで次。全部やると埒が明かないので…別にこの曲ばっかり聞きすぎてあとあんま記憶ないってわけじゃないよほんとだよ。
・Crooked Rain,Crooked Rain
恐らくこのバンドでは1番有名なアルバム。有名曲も多数収録されています。ローファイなギターは相変わらずありますが、曲はポップライクなものが多くなり1stと比べるとだいぶ印象が変わっています。よく聞きます。
おすすめそんぐ
Cut Your Hair
上の2曲と比べると恐ろしくポップになった曲です。youtubeで1番再生数が多いのも確かこれ。ぅぅぅぅうう〜⤴🎶ぅぅぅぅうう〜⤴
陽気そうな曲ですが歌詞自体は音楽シーンをめちゃくちゃ皮肉るアイロニーを込めまくった曲です。Pavementの歌詞は批判とか皮肉がとても多くそれぐらい我を通していたバンドでした。
地味に変則チューニングだった気がします。変則チューニングの曲はかなり多かった気がするので技術的な面は色々言われてもそういうとこは色々かなり考えて作られてるぽい。当たり前ですけど。
昔マルクマスが既存音楽にあり続けることを聴衆への不敬とまで言っていたようなインタビューを見た気がしたり、曲を作る時詩集とかを読み漁る記事も見た気もするので相当考えているんでしょうね。
Gold Soundz
これもかなりポップな曲。純粋にいい曲です。PVの意味はわからないけどね。楽しそうだからいいか…
Hit The Plane Down
違う曲を書こうと思ったんですけど落ち着いたものばっかりになっちゃうのでこれ。はちゃめちゃLo-Fiサウンドが聞けます。だいぶ自由であまり何をやってるかよくわかりません。たまにはこうでないとね。
2ndはここら辺で。だいぶ雑になりましたが許して。だんだんボキャブラリーが思いつかなくなってきたよ。次!!
・Wowee Zowee
おすすめそんぐ
割愛。てかあんま聞いたことなくてそんなに印象に残ってないってのが本音です。悪いアルバムではないんでしょうけど何となく聞いてないのが塵に積もってもう数年立ちました。重ねて言いますが別に悪いアルバムじゃないので気になる方は聞いてみてください。
次
・Brighten the Corners
Pavementの4th、後期ということもありこの頃からアルバムの洗練性が極まってきます。でもめちゃくちゃなところは顕在です。
自分が初めて買ったPavementのアルバムであり、どのバンドの、どのアルバムより最もよく聞いたアルバムです。自分にとっての音楽のルーツがこれであり、このアルバムのお陰で音楽を趣味にしている節もあるぐらい私にとって重要な一枚。
おすすめそんぐ
・Streo
一番最初の曲。めちゃくちゃなギター、めちゃくちゃな歌い方は相変わらず顕在ですが、どこか聞きやすくポップな音楽性は当時初めて聞いた私には途轍もない衝撃の曲でした。lo-fiという根幹がありますが、どこかポップで聞きやすいというところを重視された曲がこの時期のPavementの曲には多いです。てか普通の演奏と思ったけど相変わらずMVだせぇな…
・Shady Lane
アルバム2曲目。MVの最初で即交通事故に会い首がなくなった姿のマルクマスが歌うという意味のわからないスタートから始まりますがなんか段々曲と走馬灯めいたMVのせいで哀愁が押し寄せるクソ名曲。サビのメロディ、一瞬曲が終わりそうな間とかが良いアトモスフィアを醸し出します。ポップソングとしては、短いですがこのアルバム1番の名曲です。
・Date with IKEA
アルバム4曲目。個人的にこのアルバムは全曲好きなのですが特に前半は極めて好きです。ぶっちゃけこの曲がこのアルバムでは一番好き。
Aメロからずっと歪みまくったギターと空間系を掛けたクリーントーンのギターが合わさります。サビの盛り上がり感が好き。特にドラム。短いですが隠れた名曲。
タイトル名、歌詞にもロケットランチャーとか出てくる所でも面白さを感じられます。
・Embassy Row
アルバム7曲目。浮遊感のある落ち着いたメロウな曲調から一転して疾走感にある曲に変わる粋な曲です。ポップと言うよりかは純粋に格好いい曲。
ということでこのアルバムはここら辺で。もう手が疲れてきたので次に行きます…
・Terror Twilight
Pavement最後のアルバムです。もうこの時期になるとlo-fiなギターはかなり鳴りを潜め純粋なポップ・ロックとして良い曲が多くなります。なのでファンの中でも賛否別れるところもあるらしいです。
私はこのアルバムに出会ったのが4thの次なので、他のアルバムよりもよく聞きました。個人的には、後期のアルバムの方が良く聞いていたことになります。どっちも好きだけどね。
おすすめそんぐ
・Spit On A Stranger
最初の。
静かで、メロウなポップソング。lo-fiって何?っていうぐらい1stと比べるとまともに作られています。特に盛り上がるところはありませんが、ポップなメロディとメロウな雰囲気で流されていく良い曲です。こういうのを1番目に持ってくるあたりもこのアルバムの特色を示していますね。てかこれMVあるの、今初めて知りました…
・Platform Blues
馬鹿みたいに盛り上がる静と動がしっかりしたこのアルバムでは珍しい曲。静かな曲が多い分特に目立つ良曲です。この曲では今までのPavementにもあった普通じゃないギター、謎の轟音ハーモニカなど昔のアルバムで感じられる崩壊感が強く感じられる数少ない曲です。
・…And Carrot Rope
アルバムの最後の曲。今までのキャリアを閉める最後の曲がこれでいいのか?と思えるほどポップな曲です。逆にこういう所がこのバンドらしい。
サビのリズミカルなワウをかけたギターが印象的。最後は酷く哀愁やノスタルジーを感じさせる終わり方をする、洗練されたこのバンドらしい、名曲です。
もう手が疲れてきたのでこれで終わりです。投げやりみたいになりましたが、いい曲ってことが伝われば幸いです。曲もいいですが、中流階級特有の遠回しな皮肉、社会風刺から繋がる虚無主義のようなものもこのバンドを決定づけている要素となります。
Pavementを含むLo-Fiと呼ばれるムーブメントは中流階級から始まり、「これぐらいなら自分でもできるのではないか」という思想から大流行しました。
当時まだロックンロールには労働者階級でないといけないという考えが根強くあった中、対する中流階級からの回答としてこのムーブメントがあったと思います。
その皮肉的で虚無的かつ諦観にも似た感情が含まれているロックンロールは、当時音楽を聴いていた自分にとても色濃く印象を与え、今も変わらず自分の音楽の原点、そして考え方となりました。
こんな感じで終わりです。まあこういうバンドもあるんだよって感じです。それだけです。それでは。
↑lo-fiムーブメントの率役者であるBeat Happningの演奏動画。クソ下手くそな演奏ですが逆にそれが若者の火を付ける原動力となりました。